2018年9月4日火曜日

エモジト! Emojito


動物の”感情”を表現して当てっこ。
♟2018 Kinderspiel Des Jahres 最終候補作品

<内容物と準備>

コマとボード



ボードのスタートラインの手前にコマを並べます。
コマがボードを1周すると得点です。

ディスク 


円が二枚重ねになっていて、下の円を回して、表示する番号を変える事ができます。
各自1個ずつ持ちます。

お題カード 


色んな動物たちの色んな感情がこもったお題カード
よく混ぜて伏せて山札にします。

<遊び方> 

出題者は山札から1枚カードを取り、自分だけが見ます。


で、そのカードの感情を表現します。変顔で。

次に、山札から先ほどのカードと合わせて7枚になるように取って、混ぜてからボードの周りに並べます。


出題者以外の人達は回答者となって、先ほどの変顔が何番のカードなのか、ディスクを使って回答します。(出題者は答えの番号をディスクに示します。)

2番を選択
ディスクで数字を決めたら伏せて、全員が伏せたら一斉に表向けます。

得点計算

実は遊び方が3つあって、得点計算等がちょっと変わります。
2018.9に購入した際、GPの日本語訳ルールが付いていましたが、かなり間違っていてゲームになりませんので、英文ルールを読み砕くか、こちらを参考にして下さい。

協力ゲーム(2~7人)

出題者を時計回りに担当して、残りが回答者です。
使うコマは2つだけです。
・「当たりコマ」:正解者1人ごとに1マス進めます。
・「ハズレコマ」:間違った人1人につき1マス進めます。
コマが1周したら、適当な使用済みカードを1枚獲得して、裏向きに置きます。

この裏向きのカードを「トロフィー」と呼びます。
それぞれのコマが獲得したトロフィーは別々に管理します。

「当たりコマ」が「ハズレコマ」より先に規定数のトロフィーを獲得すれば全員の勝ち。
そうでなければ全員の負けです。


個人戦(3~7人)

出題者を時計回りに回します。人数分のコマを使用。
・出題者は正解ごとに2マス(上限6マス)進める
・回答者は正解したら3マス進める
規定数のトロフィーを集めた人の勝ち。


チーム戦(4~14人)

2人1組でチームを組んで戦います。コマはチームで共通。
各チームの1人が出題者、もう1人が回答者となります。
・正解したチームは2マス進む
規定数のトロフィーを集めたチームの勝利

<感想😏>

要はジェスチャーゲームの一種ですね。
娘の変顔を堪能できて楽しいですw

苦言を呈しますと、某有名ボドゲブロガーさんも指摘されていましたが、2人だと「協力ゲーム」で遊ぶしか無いのですが、得点周りがおかしいです。
協力ゲームのルールだと、出題者は不正解が多いほど得点するので、カードと関係なくデタラメにやった方が良く、これではゲームが成立しないということが、すぐに分かります。実際はそんな白ける遊び方はしないにしても、なんともスッキリしない。
誤訳を疑って英語ルールも確認したんですが、やはりそのように書かれてました。
(その流れで個人戦の誤訳に気付けましたが😅)
※協力2人プレイ時の解決策(ハウスルール)を某有名ボドゲブログ「たっくんのボードゲーム日記」さんが提示されています。

また、個人戦ルールには1位のコマを3歩戻せる特殊アクションも用意されてるんですが、そのアクションを行う人は確実にトロフィーを1つ失う一方、特別にその人だけが得られるものが何も無く、一番得をするのはそのアクションをしなかった人というアンバランスさ。
無駄にゲームが長引くし、ここは成功したら賭けたトロフィーが返還されてかつ余計に3マス進めるとか、挑戦したプレイヤーに対して何らかのご褒美が欲しかった。

これ買ってすぐ近くのボードゲームカフェbingoさんで開封して娘と2人で遊んだんですが、結局、その場のルール読みでは色々と引っかかって頭に入ってこなくて、単なる当てっことして遊びました。本当に惜しいです。

(2018.9追記)
一度、日本語訳ルールを頭から抜いて、フィルターない状態で英文ルールを読み直したら、ちゃんと遊べるルールでした。
これは明らかにエラッタというか翻訳ミス。
(翻訳したGPさんにメールで確認済み)
とりあえず得点計算の所を書き換えました。得点周り以外は誤訳がないと思われますので、ルールブックを参照して下さい。

駿河屋で購入)

2018年9月2日日曜日

おさかなクン Tempo, kleine Fische!


漁の成否は運、魚が逃げるも運。運試しゲームです。ギョギョ!

<内容物と準備と遊び方>

準備はこんな感じ(雑)。


漁師と魚、どちらを受け持つか決めたらゲーム開始。
漁師は魚を捕まえること、魚は湖まで逃げることが目標です。
交替に色サイコロを振ります。

魚が進む


魚と同じ色が出たら、その色の魚が1つ進みます。
(漁師プレイヤーが振った場合も魚を進めます)

船が進む

漁師の色と同じ色が出たら、船が1本分進みます。
(魚プレイヤーが振った場合も船を進めます。)


船の1歩前を1本抜いて間を詰める。


進む先に魚がいれば、捕まえることができます。


捕まえた魚は船に乗せる。


船に乗ってる魚と同じ色がサイコロで出た場合


  • 漁師プレイヤーは、船を進めます。
  • 魚プレイヤーは、好きな色の魚を進めます。


ゲームの終わり

魚が全部、捕まるか湖に逃げ切るかすれば終わり。
逃げた魚と捕まえた魚を比べて、多い方が勝ち。同じなら引き分け。

湖に逃げ切った葵魚

<感想😏>

運試しゲームです。船が近づいてくる感じとか、雰囲気が出てて良いです。
あと、このゲームの良いところって、勝ち、負けのほかに引き分けがあるところですね。
それも、それなりの確率で起きるようになってる。
運試しゲームでこの仕様はありがたいのではないでしょうか。
小さい子に負けはキツいので。

「魚が捕られるのが可哀想!」ってお子さんと遊ぶときに、捕まえた魚を船に乗せるのではなく、船の後ろに川タイルを置いてそこを捕まえた魚の置き場とする、魚と船のレースゲームに見立てた遊び方をTwitterで紹介されてました。
呟いたのがどなたかだったか、だいぶ前の事で分からなくなってしまいましたが、素敵なアイディアだと思いましたので、勝手ながらこちらに書かせて頂きました。

スピードカラーズ Speed Colors


ぬり絵の早塗り競争
♟2018 Kinderspiel Des Jahres 推薦リスト作品

<内容物と準備>

ペンとペンケース


6色のペン。キャップとペンの色は違います。(遊ぶたびに組み合わせを変えます)
ペンケースは、テーブル中央にガバッと開いて、そこがペン置き場となります。

 ぬり絵カード


名刺くらいのサイズのぬり絵カード。
ホワイトボード的な加工がしてあって、布とかでペンを消せるので何度でも使える。


めくると、裏面には正解の色で塗られた同じイラストが描かれています。
各自に1枚ずつ、白い面を表にして配ります。

点数カード


ヘビのお腹を1点につき1スジずつ塗る方式。
各自に1枚ずつ配ります。

準備完了


準備が終わったところ。まだカードの裏面(色がある方)は見ちゃダメです。

<遊び方>

ゲームを始めたら、全員一斉に自分のカードを裏返して、正解の色を憶えます。


憶えた人から、再びカードをひっくり返して裏面と同じ配色で塗っていきます。
  • ゲーム終了まで裏面は再確認できません。
  • 一度に持って良いペンは1本です。使ったら場に戻す。
  • 一旦塗り始めたら、間違った色のペンでも交換できません。(そのエリアはその色で塗るしかない。)

で、誰かが塗り終わったら全員、今塗ってるエリアを塗り終わって終了。

得点計算

  • 正しい色でキチンと塗れてたら2点
  • 間違った色でも、キチンと塗れてたら1点
  • 塗り方が中途半端なら0点。 

上の正解と見比べて下さい

点数分だけ、ヘビのお腹を塗って下さい。


4回繰り返して、一番点数の多い人が勝ち。


<感想😏>

娘がほしがったので買いましたが、スピード系は勝負にならないのよね。
性格的にすっごい丁寧に塗るしw
塗るっていうのだけで楽しんでる部分があります。
とはいえ、単純なスピードだけでなく、裏面の色を憶えたり、ペンの色を冷静に確かめたり、同じ色のペンを取らない事も必要と、中々良いのではないでしょうか。

ところで付属していたペンが明らかにおかしかったです。
オレンジはどう見ても赤と区別が付かないし、赤はかすれてるし、紫は異様に濃いし・・・未開封だったのにハズレ引いた😫

まあ、実は拡張も一緒に買ってて、そちらに付属のペンは正常だったので別にわざわざ店まで戻って交換を求める事もないんですが。あ、拡張は交換用のペン6本と、追加のぬり絵カードというもので、追加ルールなどはありません。

駿河屋で購入)

2018年9月1日土曜日

トマトマト Tomatomato


トマトマトトママトトマト!って言うパーティーゲーム

<内容物と準備>

タイル


「トマト」「マト(的)」「ト(戸)」「マ(魔)」のタイル。
よく混ぜて山札にします。

サイコロをスタートプレイヤーに渡して準備完了。


<遊び方>

スタートプレイヤーがサイコロを振ります。
サイコロの数字が、タイルをめくる枚数です。
(次の人からはサイコロを振らず、同じ枚数をめくります。)

ダイスが2なので、2枚めくったら、次の人の番。
タイルを一息で読みます。


写真の場合なら、「トマトマト!」って淀みなく言えればOKです。
で、また2枚タイルをめくって次の人の番。


さっきよりちょっと長くなってます。
「トマトマトトマ!」って淀みなく言えればOKです。
で、また2枚タイルをめくって次の人の番。

失敗


「トマトマトm・・・!」って感じで言い間違ったりつっかえたりしたら失敗。
失敗した人を除いた全員で、「せーの」で指さしたタイルが貰えます。
この受け取ったタイル後に得点になります。

で、タイルが歯抜けになるので・・・


左に詰めます。


詰めるとき、同じタイルが並んでたら重ねます。
で、 失敗した人がサイコロを振って、その数字の枚数をめくって・・・と続けます。

特殊タイル

ポテト


1枚だけポテトが混じってます。ええ、「ポテト」 って読みます。

リバース


これがタイルをめくった中に含まれてたら、その時だけタイルを逆順(右から)で読みます。

ゲームの終わり

山札が尽きたらゲーム終了。


獲得したタイルで「トマト」ができてれば1点です。
なので、「トマト」のタイルは1枚で1点、「ト」と「マト」はペアで「トマト」になって1点。「マ」を得点化するには、「ト」が2枚必要です。

<感想😏>

これはね、手番を待ってる間に練習すると割と言えます。なので人数は余り多くない方が良い。あと、手番が来ても言い始めないで心の準備をしてるの、これもダメね。勢いが大切。タイルめくったら、3,2,1どーぞ!ってなもんです。
聞く方も集中。なんせ早口で言ったのが合ってるかどうか判定しなければならないw
そんな荒いゲームですが、なんだか楽しいです。
ただまあ、あんまり子供向きではないかな。
子供は待ち時間を多めにとって上げるか、子供同士か大人同士で遊んでね、なゲーム。

英語ルールも付いています。


トマトは「トメイトゥ」じゃなく、日本人のように「トマト」って発音してくれよな!みたいな説明があってちょっと笑うw

Engames Shopで購入)

クアルト!(トラベル版) Quarto! Travel


余程うっかりしてないと引き分けになる「四並べ」を超絶うっかりしやすくした快作

<内容物と準備>

ボード


4×4のマスが描かれたボードです。

コマ


16個のコマ。トラベル版なので底の磁石でボードにくっつきます。
コマは「白/黒」「高い/低い」「穴あき/穴無し」「丸い/四角い」の4種類で特徴付けられていて、同じコマはありません。
全部まとめてボードの脇に置きます。

<遊び方>

2人用です。
四並べなので、交互にコマを置いて同じ特徴を持ったコマを4つ、縦か横か斜めに揃えたら勝ちです。
最大のポイントは、置くコマは自分で選べないこと。
対戦相手から渡されたコマを置くのです。


あとは普通の四並べ。

ポンポン置いていきます。他のコマから離れたマスにも置いて良い。


はい、ここで揃ってゲーム終了。
・・・わかりますかね?
斜めに「穴無し」のコマが4個、ちゃんと一列に揃ってます。

ゲームの終わり

揃ったら「クアルト!」と宣言すれば勝ちです。
揃ってるのに、うっかり相手がそれを見逃して自分にコマを渡してきたら、自分が「クアルト!」と言えば自分の勝ちになりますw
2人とも見逃したら、その揃った列では2人とも「クアルト!」宣言が出来なくなりますので、別の列を揃えましょう。
「クアルト!」して勝敗が付くか、16個置いて揃わなければ引き分けでゲーム終了。

<感想😄>

これは面白い!ただの四並べなのに、「うっかり」頻発でこれほど面白くなるとは。
コマを渡した後に限って揃ってた事に気付くんですよねw
時間制限を1手に付き1分設けてはどうか、と説明書にはありますが、1手5~10秒くらいのペースでパシパシ打つ方が楽しいです。緊張感半端ないw
運要素ゼロなのに娘とも対等に遊べて、これは良いです。

ワードスナイパー Word Sniper


「よ」から始まる「和食」を言え!

<遊び方>

カードだけ&超カンタンなのでイキナリ遊び方から。
お題の面を上にして山札を作り、1枚めくります。
裏には平仮名が。


早い者勝ちで、「よ」から始まる「和食」の言葉(例えば「寄せ鍋」)を言った人がカードを貰えて、右上の数字が得点となります。

もし誰も思いつかなかったら、頃合いを見て次のカードをめくります。


先程の「よ」か、今めくった「い」で始まる「スイーツ」を最初に言えばOK。
両方言ってもいいし、片方だけでも構いません。
例えばAさんが「ヨーグルト」って言ってもゲームは止まらず、その後Bさんが「いちご大福」と言えばBさんも「い」のカードを貰えます。

<感想😊>

誰でもすぐにルールが分かって楽めます。
同人ゲームの「いろはことば」をもっとシンプルにしたような。
ただ、どうしても言葉の引き出しの多さやスピード勝負なので、子供と遊ぶのは厳しいかな。子供同士とか大人同士で遊びたい。大人は心の中で10数えてからとか。
言葉に詰まっても、カードが次に持ち越されて自動的に難易度が下がるのはナイスなアイデアだと思いました。

百町森で購入)

Mr.ダイヤモンド Mr.Diamond


精巧な偽ダイヤに騙されないよう、ダイヤを取っていくゲームです。

<内容物と準備>

ボードとダイヤ

八角形のボードに、16個の偽ダイヤがくっついています。
隣に置いてあるのが本物のダイヤ。


偽ダイヤはしっかり固定されていて取れません。


で、本物のダイヤの方をボードに乗せます。
もうどれが偽物が見た目では全く区別が付きません。


その後、全員目をつぶって、ボードを適当に回転させるので、初期配置を憶えても無駄w

カード


良く混ぜて、裏向きの山札にします。


<遊び方>

手番は時計回りに進行します。
自分の番になったら、カードをめくってダイヤを1個取る。これだけ。で次の人の番。

本物ゲット

無事に本物のダイヤを取れたら、カードの上に乗せて指輪の完成。


カードに書かれた数字がそのまま勝利点です。

偽物つかまされた

触って動かない偽物だったら、カードは手元に残して次の人の番。


泥棒カード

たまに泥棒カードが出てきます。
この場合、他の人が獲得したダイヤを盗むことができます。
ただし、盗めるのは自分が失敗したカードの数字と同じ数字のダイヤ。

誰かが2000のダイヤを持っていれば奪える

ゲームの終わり

山札が尽きるか、ボード上の本物のダイヤを全部取ったらゲーム終了。
ダイヤの乗ってるカードの数字を足して、一番多い人の勝ち。

<感想😂>

一応、記憶と直感のゲームです。神経衰弱と同じ。
なのに、なのに!なぜか何度も同じ偽ダイヤを触ってしまう。くぅぅ~悔しい!
多人数で遊ぶと楽しいパーティーゲームです。
なんでだろう・・・人間のパターン認識の癖を突かれてるような。
ダイヤの配置から「ここのは大丈夫だろう」っていうのが無意識に導かれるのか、何となく同じ偽ダイヤを何度も選んでしまい、笑いが巻き起こります。

というわけで、記憶ゲームでありながら、誰もがカン頼みになってしまう楽しいゲームです。娘と遊んでも、年齢的な実力差はまず出ないのでありがたいです。

絶版なのが惜しい。これリメイクなり再版なりしたらいいのに。
セカイモンで購入)