・クロスワード状に英単語を並べ、単語ごとに得られる得点の多い方が勝ち。
・ワードゲーム
・2人~
・高校生以上
・必要スペース:学校机1個分。
・所要時間:小一時間
英語、と気後れするなかれ。
中3レベルの語彙でも遊べます。自分がそうですから。
やってみれば、いかにもゲームゲームしたゲームです。
<用具と準備>
ボード
縦15マス×横15マス。
色の付いたボーナスの得られるマスもあります。
アルファベットのタイル
白いタイルは予備ではなくて、どの文字にもなれるワイルド文字。(ただし点数はゼロ)
裏は凹みがあり、手探りでも表裏が分かります。
ちなみに、各文字のタイルの個数はボードの隅に書かれています。
タイル立てと袋
手持ちのタイルは相手に見せません。
点数記録用品
これはセットには含まれていませんが、点数を記録するために紙とペンなどが必要です。<遊び方>
手番になったら、「タイルを置く」か「パス」をします。その後、点数を確認(パスなら0点)して記録し、次の人の番。
これを繰り返し、だんだんタイルを置ける場所がなくなっていき、全員パスで一周したらゲーム終了。
合計得点の高い人が勝ち。
しばらく文字が続きます。
写真を見ながら実際の進行を手っ取り早く読みたい方は、「おさらい」のところまで飛ばして読んでみてください。
タイルを置く
手番になったら、ボードへ手持ちのタイルを使って英単語が出来るように置きます。・タイルは縦か横一直線に並べて置くこと。
・既存のタイルを1個以上使った単語を作ってタイルを置くこと。
・単語は右から左、または上から下へ読むこと(逆向きに読ませるのは不可)。
・置いたタイルと既存のタイルが複数接する場合は、クロスワードのように、全ての組み合わせで単語ができていること。
タイルを置いたら、袋からタイルを補充して手持ちを7枚に戻します。
(自分の番が終わったとき、常に手持ちは7枚)
~使用可能な英単語のルール~
・固有名詞はNG (地名・人名など)
・省略形もNG (「Dr.」「Inc.」など)
・複数形、過去形などの変化系は全部OK。
※言葉は常に変化するものであり、競技では公式の専用辞書を用いて判定を行います。(最後の方で少し紹介します)
点数の計算方法
・単語を構成するタイルに描かれた点数+置いた場所で得られるボーナスで得点が決まります。ダブルレター:そのマスに置いたタイルの点が2倍。
トリプルレター:そのマスに置いたタイルの点が3倍。
ダブルワード:そのマスに置いたタイルを含む単語の点が2倍。
トリプルワード:そのマスに置いたタイルを含む単語の点が3倍。
・ダブル(トリプル)ワードは、ダブル(トリプル)レターの後に計算します。
例)「DOGS」のDがダブルレター、Sがトリプルワードのマスにある場合
(D2点×2+O1点+G2点+S1点)×3=24点
・ボード上のボーナスは、最初に使った人にだけ適用されます。
つまり「DOG」のGの下にダブルレターがあったら、「DOG」を置いたときにボーナスが得られますが、次の人が続けてSを置いて「DOGS」としてもそのダブルレターは既に無効です。
言い換えると、今自分が置いたタイルのマスだけが特殊効果を発動します。
最初の人:D2点+O1点+G2点×2(ボーナス)=7点
次の人::D2点+O1点+G2点+S1点=6点
パス
タイルを置ける置けないに関わらず、自分の番では手持ちのタイルを任意の枚数、袋の中のタイルと交換できます。交換したい手持ちのタイルを伏せてテーブルに置き、同じ枚数を袋から取り、最後に置いたタイルを袋にしまいます。交換したら自分の番は終わり。
ゲーム終了
全員が連続でパスしたら、つまりパスで一週したらゲーム終了。得点の高い人が勝ち。おさらい
ちょっとごちゃごちゃしたので、整理をかねて例を出して説明します。
ちなみにこの場所は「ダブルワード」の効果があるマスとなっています。
「WORD」を置きました。
得点は、タイルの得点4+1+1+2=8点を「ダブルワード」の効果で2倍した16点となります。
次のプレイヤーからは、既存のタイルに接して置く必要があります。
「WORD」の「W」を使って、「I」「P」「E」のタイルを置いて「WIPE」としました。
「ダブルレター」のマスの上に置いた「I」の得点は2倍になります。
得点は、4+1×2+3+1=10点となります。
次のプレイヤーは「C」「O」「N」を使って「COIN」としました。
それだけでなく、縦に「ON」ができていて、一気に2単語作りました。
得点は、「COIN」の分が3+1+1+1=6点、「ON」の分が1+1=2点、合計8点です。
ちなみに、「ON」の「O」はダブルワードのマスに乗っていますが、既に最初のプレイヤーが「WORD」を置いたときに使用されていますので、効果は発動しません。
あくまで自分が今タイルを置いたマスだけが、効果発動の対象となります。
また、このプレイヤーが「S」のタイルを持っていたとしても、「COINS」と置くことはできません。
「S」と上で接することになる「R」との組み合わせ「RS」は単語として認められないためです。
次のプレイヤー。既存の「WORD」に「S」を付けて「WORDS」としました。
得点は4+1+1+2+1=9点。
苦し紛れながらそれなりの点数です。
次のプレイヤー。先ほどの「S」を利用して「SHIFT」としました。
しかも「F」がダブルワードにかかっているので高得点が期待できます。
得点は、(1+4+1+4+1)×2=22点。
次のプレイヤー。ワイルド文字を使用して「TOP」としました。
ワイルド文字がダブルワードにかかっているので、得点は(1+0+3)×2=8点。
ちなみに、「TAP」とも解釈できますが、置いたプレイヤーが「TOP」と宣言した以上、今後このワイルド文字は「O」として扱わなければなりません。
なお、本物の「O」のタイルは1点ですが、ワイルド文字の得点は常にゼロ点です。
厳密な単語の判定
厳密に判定したい場合は、スクラブルに使用できる全単語を収録した専用辞書を使用します。辞書を買っても良いし、スマホの無料アプリにもあります。
ただ、スクラブルの公式大会に出るのでなければ、プレイヤー同士で線引きして判定すれば済むことであり、そこまで厳密に判定する必要はないでしょう。
時々アップグレードされていて、これは第5版。
辞書というだけあって、単語には使用可能な変化系のほか、単語の意味も軽く添えられた英英辞書の体をなしています。
月の名前、例えば「6月」は固有名詞扱いで不掲載。ゲームで使えません。
ところが興味深いことに、我らが「JAPAN」は掲載されていてゲームに使えます。
これは、単語の説明を読んでの通り、固有名詞の「JAPAN(日本)」ではなく、一般名詞の「JAPAN(漆器)」が掲載されたということです。
<感想😵>
これ、妻との定番ゲームです。かなり脳を使うので疲れますが。少なく見積もっても、妻は自分の5倍は語彙がありますが、このゲームでの勝率は五分五分。
いくら語彙があっても、手持ちのタイルとボード上のタイルの組み合わせでしか単語が作れないので、影響は少ないです。
QとかJとかは単語が作りにくい分、タイルに書かれた点数も高く、ボード上のボーナスと絡めることでものすごい高得点が望めるので、スクラブルに特化した語彙を身につけてると強いです。
得点の高い文字をどうやってボーナスのあるマスに絡めるのか考えるのが楽しい。
そうそう、対象年齢は「大人向け」としましたが、英語圏の方にとっては外箱に書かれているとおり「Age 10+」のゲームですので、さほど難しいものでもありません。
フリマで50円で買った、ポケットサイズのスクラブル。バックギャモンだけやっていた自分が、ボードゲーム全般に目が行くようになった最初の一品。なお、小さくて遊びにくいので、すぐに公式ボードを買った模様。
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