チェッカーと呼ばれる伝統ゲームのフィリピン・バージョン。
自作も出来る伝統ゲームだし、きっちり細部までルールやら何やら書いてみます。
こちらの英語サイトを参考にしました。
<内容物と準備>
コマとチェス盤
白いマスが右手前に来るように向かい合って座ります。で、手前3列の白いマスに各自12個のコマを敷き詰めたら準備完了。
線の交点と端点が、このダマで使用するチェス盤の白いマスに相当します。
この図を使う場合は、飛び出てる線が右手前になるように座ります。
後述しますが、コマの移動は斜め方向に行うので、チェス盤よりこちらの方が直感的に分かりやすいと思います。
コマも、ビールの王冠やペットボトルの蓋などで代用できます。
<遊び方>
手番では次のルールに従って自分のコマ(兵士または王様)を1つ選び、後述する「移動」もしくは「攻撃」のどちらかを実行します。その後、相手の手番になり、交互に繰り返します。
(1)兵士
移動
兵士は1歩前進(斜め前)のみ可能。なお、次の「攻撃」が可能な他のコマが盤上にある場合は、必ず攻撃を実行しなければならない。(攻撃義務)
攻撃
兵士の隣が敵コマで、かつ、その1つ向こうが空き地の場合、敵を飛び越えて進む。攻撃は後方にも可能。
飛び越えられた敵コマはゲームから除外する。味方のコマは飛び越え不可。
ボードの外周にいるコマは飛び越えられない。
兵士が敵コマを飛び越えた後、同様の条件を満たす敵コマが続く限り、連続して敵を飛び越えなくてはならない。(義務)
3回連続攻撃の図 |
また、飛び越え経路が複数に分岐する場合、最も多くの敵コマを飛び越えるルートをとらなければならない。(同数のルートが複数ある場合に限り、プレイヤーが選択できる。)
黄色ルートは合計3個攻撃、途中で分岐する青いルートに進むと合計2個攻撃。 黄色ルートに進まなくてはならない。 |
なお、同じ敵コマを二度飛び越えることはできない。
間違い防止のため、ルートを確定してからコマの移動と除去を行うことが推奨されてる。
(2)王様
兵士からのアップグレード
手番開始時点で最も前方のマス(相手側の端)に進んでいる兵士は王様にアップグレードする。(目印のため、コマをひっくり返す。あるいは、余っているコマを重ねて2段にする。)
移動方法
王様になると、ナナメ前方だけでなく、ナナメ後方にも移動できる。しかも、空きマスの続く限り、任意のマスだけ動くことができる。
将棋で言う角将の動きですね。
王様の攻撃
基本的には兵士と同様。(最初の1つ目は、移動方向の線上の敵コマ)異なるのは、敵コマを飛び越えた向こう側の空きマスが連続して複数ある場合は、着地点を選択できること。
ただし、連続攻撃できる着地点があれば必ずそれを選択しなければならず、また、より多数の敵コマを飛び越えるルートを選択しなければならない。
そうでなければ、任意の場所へ着地可能。
青ルートへも進めるように見えるが、最多攻撃回数となる黄色ルートのみが可能。 黄色ルート最後の着地地点は、緑の丸で示したマスから好きに選べる。 |
<ゲーム終了>
相手のコマを1つも動かせない状態にしたら勝ち。もちろん、相手のコマを全部取っても勝ち。
コマが少ないと千日手になったりするので、そうなったら諦めてギブアップして下さい。
特殊な例として、王様3人対王様1人(両者兵士無し)の状況になったら、王様1人の側が12ターン逃げ切ると自動的に引き分けとなる。
<感想😄>
フィリピンで親しまれていると聞いて、現地に行った際に探してみました。なお、フィリピン人の妻や家族の人達は知らなかったので、地域が限られているのでしょう。YouTUBEには現地の人の動画が何本か上がってます。
たぶん長考してテンポが損なわれると面白くないと思いますが、娘とサクサク打つ分には結構楽しいです。思わぬ拾いもの、といった感じです。
古典ゲームのため、自作しても権利侵害の心配はありません。
その辺の物で簡単に作れるので、試してみてはいかがでしょうか。
(フィリピンの現地スーパー「RCS」で購入)