2017年9月15日金曜日

クロンダイク Klondike


お皿から砂金ボールだけを残して他のボールを落とす。まわりは賭けをする。

♟2001 Kinderspiel Des Jahres 受賞作品

<内容物と準備>

大皿とボール


黄色が砂金、黒と灰色は石コロです。

個人セット


木のボウル、金属の小皿、賭けカードを各自に配ります。
賭けカードは色以外は全員同じで、「0」「1」「2」の3枚です。
先程の砂金を4粒ずつ受け取り、残りの砂金と石コロは黒い袋に入れます。


アライグマ


幸運のアライグマが1匹。誰かが持ちます。

ロープ


テーブルに広げます。
これはボールがテーブルから落ちるのを止めるためのもので、ルール的には意味はありません。


<遊び方>

手番になったら袋からボールを3個取り出します。


何を取ったかで展開が分かれます。
なお、灰色が含まれていたら、アライグマを貰えます。

砂金3つ


2個を自分が取り、残りの1個はアライグマのプレイヤーにあげて手番終了。


石3つ


3つとも石(黒でも灰色でも)だったら、そのまま手番終了。

砂金と石


 石混じりの砂金が出たら砂金取りゲーム開始!

まず、今取ったボールを全部大皿に乗せます。

これからこの大皿を両手で持って上手に揺すり、石コロを落とします。
石コロを全部落としたら、残った砂金を全部貰うことができます。

と、その前に、他のプレイヤーは手番プレイヤーの砂金取りゲームの結果を予想した賭けをします。胴元は手番プレイヤーが引き受けます。


砂金がいくつ残るのか、賭けカードから1枚選んで伏せて出し、 掛け金をボウルに入れます。
掛け金は1個か2個です。0個はダメ。

全員が賭けたら、手番プレイヤーは砂金取りゲームに挑みます。


石コロを全部皿から落としたら、残った砂金は手番プレイヤーのものに。
賭けが外れたら手番の人が没収。当たった人には手番の人が2倍にして払います。

(右下が手番プレイヤー)

ゲームの終わり

誰かの手持ちの砂金がなくなるか、袋の中のボールが3個未満になったら終了。
砂金を一番持っている人の勝ち。

上級ルール

上級ルールでは掛け金の上限がなくなります。

また、胴元としての支払ができない場合、逆に掛け金を全部没収できます。

さらに権利書カードが登場。柄はどれも同じ。


これは何かというと、最初に1枚ずつ受け取り、手持ちの砂金が尽きてしまったら、お金持ちのプレイヤーから砂金4粒と交換して貰えるカード。借用書ですな。
当然、ゲーム終了時には砂金4粒として数えます。


<感想😄>

大皿のアクションに目が行きますが、このゲームのキモは賭けですね。
予想通りに砂金を残してしまうと、賭けの支払いで逆に足が出る結果になります。
かといって裏読みして思い通りに残せるかというと、そこは大皿の扱い次第なのでw
予想ということで、娘には早いかなと思いましたが、そんなこともなかったです。
3枚のカードから出すだけですし、それも最初から砂金が1個しか無ければ0か1かの2択になるし。
賭け額も1個か2個なので、自信があれば2個、自信が無ければ1個と、子供には分かりやすいです。
というわけで、初めて娘と遊びましたが、倍近く差を付けられて負けましたw

セカイモンで購入)


イグルーポップ / イヌイット igloo pop


イグルー(家)の中のビーズの個数を、音を頼りに当てる

<内容物と準備>

イグルーを中央に、カードを9枚をまわりに並べ、チップを各自10枚持ちます。


イグルーの中には、ビーズが2~13個入っていて、底にはその数が書かれたシールが貼ってあります。要はこの数を当てるゲームです。

<遊び方>

よーいドンで一斉にイグルーを取っては耳元で振り、音を聞いて中のビーズの数を予想します。もちろん底面の答えを見てはダメ。

予想したら、目印にチップをイグルーに差し込み、予想した数の書かれたカードの上にイグルーを置きます。
分からなければ元の場所に戻します。

で、全部のイグルーがカードの上に置かれるか、だれもそれ以上取らなくなったら得点計算。


正解


正解したら、刺してあるチップを回収し、カードを貰えます。
カードに描かれている人数が得点となります。

ハズレ


外れたら、チップは没収(ゲームから除外)となります。
カードはそのまま動かしません。
ちなみに、このカードは「6」と「7」のイグルーの両方とも正解扱いになります。

正解者が複数


正解者が複数いれば、大きい数字を当てた方がカードを貰います。
正解者のチップはそれぞれの手元に戻ります。


正解者とハズレが混在


正解者のチップは手元に戻ります。
カードは最大の数を当てた正解者の元に行きます。
ハズレのチップはカードを取った正解者の所へ行きます。
これはゲームには使用しませんが、最終得点で同点の場合には奪ったチップが多い方が勝ちとなります。

ゲームの終わり

何度かラウンドを繰り返して、誰かのチップが無くなるか、カードが無くなれば終わり。
点数が多い人が勝ち。

<感想😑>

娘に説明をしている辺りから暗雲が立ちこめていましたが、何とか奮い立たせてゲーム開始。答え合わせをしてみると、ひとつも取れていない・・・それで心が折れちゃって1ラウンドで轟沈。
6歳の娘には早すぎました。
ルール自体は簡単なので、ゲーム慣れしてなくても勘の良い子でしたら5歳でも楽しめると思います。

イグルーは一旦組み上げたら分解不可能で、ガワが固定されるのがちょっと残念。
見えるところにあるバリとか成形の綾で、これ何回も遊んだらきっと外見だけでわかるやつが出てくるんですよね。
ゲームそのものはアイデアも光ってて面白いと思うんですが。
セカイモンで購入)

2017年9月14日木曜日

発売元に確認したルールの疑問点

発売元に確認した、明確化したいちょっとしたルールの疑問点などを纏めました。

「取説よく読めば分かるだろ」と思うでしょ?
英語苦手な自分としては、英語ルールを読み込むのって大変なんですよ・・・単語の選択の仕方で意味を持たせてるとかあるし。空気嫁的な書きぶりもあるけど文化的背景が違うから読んだ空気に自信持てないし。聞くは一時の恥、聞かぬは一生のルールミス。
大人用ゲームについても聞いています。

下記リンクから読めます。右サイドのリンクからも飛べますが。
https://boardgamefromshizuoka.blogspot.jp/p/blog-page.html

今後も何か聞く機会があれば適当に更新します。

2017年9月9日土曜日

マーブルすくい Tolle Torte


しゃもじでマーブルをすくって、一秒でも早くケーキを作る。

<内容物と準備>

6色のボールを箱に入れ、お皿としゃもじを一個ずつ配り、カードは混ぜて伏せた山札にします。簡単!

<遊び方>

カードをめくって、一斉にボールをしゃもじですくいます。


一番早くできたら、カードを貰えます。


最初にカードを5枚集めた人の勝ち。

<感想😄>

「ランスロット静岡」という静岡市のゲーム会に娘と参加した際、遊ばせてもらった「Monster Torte(HABA社)」が楽しくって娘もたいそう気に入っていたので買いました。
それも、偶々こちらのバージョンを見つけたので、娘にはテーマ的にこちらの方が好みだろうと。こちらの方が古いバージョンのようです。
Monster Torteの方は遊び方は同じですが、モンスターのお菓子というテーマです。
こんなに楽しいゲームですから、男の子にもアピールしたい思いがあったんでしょうね。
いずれにしても、上手くすくえそうですくえないもどかしさが楽しいゲームです。
やはり互いのしゃもじがナチュラルに邪魔になる3~4人が面白いです。

ガラガラヘビ Rattle Snake


強力磁石による平面バランスゲーム

♟2008 Kinderspiel Des Jahres ノミネート

<内容物と準備>


ゲームボード、サイコロ、強力磁石の卵。
卵を人数で等分したら準備完了。
ガラガラヘビの卵ってこんな形してるんですね。

<遊び方>

サイコロを振って、同じ色の蛇の体のどこかに卵を一個置きます。
色盲色弱でも、ヘビの顔で色を判別できるので遊べます。GOOD!
1個置いたら次の人の番。


ガシャーン


ガシャーンしたら、引き取ります。
ボードから卵が落ちても引き取ります。


ゲームの終わり


手持ちの卵を全部置ききったら勝ち!


<感想😄>

手持ちの卵はボードからよく離して置いてね、と説明書に書いてあるとおり、かなり強力な磁石です。時計や携帯に注意ですね。
卵を置くために近づけると、近いところの卵が揺れますが、それだけでなく、その卵が揺れることでまわりの卵もゆらゆらと連鎖反応的に揺れるのでとっても怖いw
バランスゲームらしく、準備も説明も簡単で楽しい良いゲームです。

サブショップ SUB SHOP


サブ○ェイの店員になって、SUB(サンドイッチ)をお客さんに作ってあげよう!


<内容物と準備>

お金


サンドイッチを作ると貰えます。
とりあえず脇に。
ツルツルの紙でしかも裏が白紙という残念な造り。

お客さんカード


3つのSUBの注文と金額、チップの描かれたカード。
英語ですがプロフィールも書いてあります(ゲームには無関係)。
伏せて山札にして、1枚を表に向けます。


材料カード


単純な具材のほか、特殊カードも入ってます。
混ぜて5枚ずつ配り、残りは山札にします。

準備完了


ベルも附属していますが、早押しゲームでは無いので、適当なところへ。
また、なんと、このようなプレイマットが附属しています。
厚紙でなくて布製。ランチョンマットを模しているんですね、すばらしい。
その他に、メニューを模したSUB一覧や、お客さんの注文一覧などのサマリーも付いてますが、子供用なので、そこまで戦略的なゲームじゃないです。


<遊び方>

順番にカードを出してSUBを作り、お金(勝利点)を稼ぐゲームです。

手番になったら、お客さんの要求している具材カードを1枚出します。
出せるものを持っていたら出さなければなりません。
もし出せなければ、山札から1枚引いて終わりです。


お客さんは3つのSUBを注文してきます。さすがアメリカ人。
どれから作っても構いません。


完成したら、ベルを鳴らして(雰囲気)、書かれている代金を貰えます。
お客さんが注文したSUBのうち、最後のSUBを完成させた人は代金に加えてチップも貰えます。やはりアメリカ。

アクションカード

手番に出す具材カードに加えてアクションカードを追加で1枚出せます。
相手の手札から1枚取ったり、お金を払わせたり、手番をスキップさせたり、4つめのSUBの注文が入ったりなど。


ゲームの終わり

3人目のお客さんの注文を完成したらゲーム終了。
残った手札に応じた罰金を払って、一番お金持ちのプレイヤーが勝ち。
お金が同額だったら、最初にベルを鳴らした方の勝ち(!)

<感想😏>

娘がレシピを好きだし、ランチョンマットが気に入ったりして買ってみた。
ゲーム的には普通の子供ゲーム。
出せる具材カードは出さなければならないので、戦略としては作るSUBを選べる程度で、ほぼ運頼みかな。
それだけに娘と2人だと具材を引けなくてちょっとダレる。
6人まで遊べるので、なるべく大人数で楽しみたい感じです。
特殊カードの効果は英語で書かれてるので、日本語シールを貼るなりしないとゲストとはちょっとゲームにならないです。
戦略性がほぼ無いだけに、サマリーは不要。
その分紙幣の造りにコストをかけて欲しかったなあ。雰囲気大事。
一方、ランチョンマットはかなり良い出来です。遊びやすくなるし。

2017年9月6日水曜日

ゴチョン

いつもの子供ゲームの紹介とは違いますが、ひとつ古いゲームの話を書きます。

私の住んでいる静岡市の隣、焼津市には浜通りと呼ばれる界隈があります。
今は普通の民家が多いですが、その昔は「サカナヤ」と呼ばれた、水産関係業の個人商店や工場の建ち並ぶ場所でした。
荒っぽくも活気ある町であったのでしょう、今もこの一帯には荒々しい言葉遣いの方言が残っています。

そのような方言を収集した本が、たまたま私の職場に寄贈されて、読む機会がありました。読み進めると、「ゴチョン」という言葉が収録されていて、「将棋の歩ゴマ5枚を用いた賭博で昔は盛んに遊ばれた。」とあるではないですか。

それほど親しまれていたローカルゲームが埋もれていたとは聞き捨てならない。
というわけで、何とか著者の連絡先を調べて、詳しい話を伺いました。

ゴチョンは将棋の「歩」を5枚用いた回り将棋のようなゲームで、専ら賭博に用いられていました。
戦前、焼津のサカナヤの間で盛んに遊ばれていて、特に、浜通りに軒を連ねていたカブト屋(生利節屋)に好まれ、毎晩のように縁側などへ博打好きが集まってはゴチョンに興じる姿が見られていました。
賭博の盛り上がりは大層なもので、喧噪に嫌気の差した近所の住人が警察に密告して騒ぎになったことさえありました。

なお、この界隈にいた子供達も回り将棋で遊ぶことはあったが、それは「金」を4枚用いるもので、ゴチョンとは異なるものでした。
ゴチョンはあくまでも大人の賭博遊びだったのです。

何と著者は御年93歳(!)、それも、まさしくこの浜通りの生利節屋の出でしたが、ゴチョンについては子供の頃に大人が遊ぶのを垣間見た程度で、当時の者が全員亡くなってしまった今となっては、どのようなルールであったか知る者はいないでしょうということでした。
誠に残念です。

ここに出来る限りの情報を書き残し、ゴチョンの墓標とします。