2020年1月22日水曜日

おばけ屋敷の宝石ハンター&拡張(不気味な地下室 Creepy Cellar Expansion)

左が基本ゲームセットで、右が拡張。

まず基本ルールをさらっと紹介。
協力ゲームです。
屋敷に散らばっている宝石を回収して、屋敷の外に全員が出たら勝ちです。

 準備完了の図。

手番にはダイスを振ります。


ダイスは1~6で、6以外はお化けの絵も描いてあります。
目の数字まで、自分のコマを移動できるのですが、その前に、1~5,即ち、お化けの絵が描いてある目が出たら、カードを引きます。


カードには部屋の位置を示すアルファベットが1つ書かれていて、対応する部屋にお化けが1匹沸きます。


 部屋に3匹目のお化けが沸くと、3匹が合体して赤い「怨霊」にパワーアップします。


お化けカードが怨霊のいる部屋を指定したら、その隣の部屋にお化けが沸きます。
つまり、連鎖的に怨霊が沸く可能性が出てきます。

この怨霊が屋敷の中に6体出現したらゲームオーバー。
お化けを倒すには、その部屋に行ってダイスを1個振ります。


それぞれ対応するお化けを退治できます。退治失敗の目もあります。
部屋に他のプレイヤーがいれば、2個まで振れます。
また、赤い怨霊は2人いないと戦えません。

部屋に宝石があれば、1人1つまで持ち歩けます。
これを屋敷の外まで運べば下ろすことができて、また次の宝石を取りに行きます。


ダイスで引くカードはお化けが沸く以外にも特殊効果のカードが含まれています。

部屋の出入口が閉まる

お化けが一度に2~3匹沸く。

これはシャッフルカード。

お化けカードをシャッフルして山を作り直します。
つまり、シャッフルされるまで、お化けは一部屋に1匹ずつしか沸きません(重要)。



ここから本題。

拡張

準備完了の図。


地下室のボードが追加され、宝石は屋敷の外では無く、ここへ運ぶことになりました。
そうして屋敷から全員脱出すれば全員の勝利です。

キングゴースト


なんと無敵です。ときどき、屋敷内を移動します。
お化け1匹分として数えるので、怨霊化が捗ってしまいます。

新お化けカード

お化けカードも差し替わり、新カードが追加されています。
右はキングゴーストが移動するカード。


左は罠。自分のコマが、どこかの部屋に強制ワープさせられます。


抜け道


屋敷内の4部屋に、抜け道タイルが置かれます。
これを使うと、別の抜け道タイルがある部屋までワープできます。
ただし使い切り。

呪いの宝石

宝石も差し替わり、呪いの宝石になります。


獲得すると呪いの効果が明らかになります。
例えば右のは、「ターン開始時に部屋にいると、そこにお化けが沸く」というもの。
宝石を持っている間、地下室に運び終わるまで、ずっとそのコマは呪いを受け続けます。


地下室カード


やっとの思いで呪いの宝石を地下室に下ろすと、地下室カードを引きます。
中身は、連続ターンなど良い事が3分の1くらい。
残りは、お化けが沸いたり、右に見える緑のタイルを指定部屋に運ぶミッションが与えられたりといった悪いことです。ただし緑タイルは運び終えると、抜け道タイルを復活できるので、必ずしも悪いとは言い切れない。


感想

基本だけでも結構楽しいですよ。パンデミック子供版みたいな感じ。
豪華な造りなのに基本セットなら2000円くらいで買えたりするし、オススメです。

拡張が入ると、イベントの種類が増えて、ドタバタ感がさらに強くなります。
戦略的には考慮する要素が増えますし、実際難しくなります。
でも、展開の山場も増えるし、良い拡張だと思います。
拡張を入れたら戻れないくらい好きです。

移動も戦闘もダイスを振るため、ただの運ゲーのように思うかも知れませんが、逆に言うと、充分に振る回数が多いので、ゲームを通じての出目の合計は一定範囲に収束するはずです。
バックギャモンなどダイスゲーム全般に通じる考え方ですが、「ここであの目が出なかったから負けた」という状況を作らない。
目は使い切らずに破棄しても良いのですが、できるだけそうならないよう、方針に固執すること無く、出目に応じて柔軟に方針を変える、言い換えると、有利な目をできるだけ減らす立ち回りが必要です。
その上で、カードや出目に翻弄されてギャーギャー言いながら運ゲーじゃんwと楽しむのが良いです。