2016年12月31日土曜日

にほんごであそぼ ことわざかるた


・NHK Eテレの同名番組に登場する、諺の前半だけ書かれた読み札と、後半だけ書かれた取り札のカルタ。
・必要スペース:床

<内容物と準備>

読み札


「あたまかくして」等、ことわざの前半部分だけが書かれた読み札。
読み札でありながら、イラストも描かれています。
よく混ぜて伏せて中央に。
札の厚みも充分。イラストは白黒の切り絵のような感じ。
一見地味ですがどことなくユーモラスでもあり飽きの来ない良いデザインだと思います。

取り札


「しりかくさず」等、ことわざの後半部分とイラストが描かれた取り札。
イラストもなんとなく読み札とペアっぽくなっていたりします。
表向きにして全部を床に広げます。

準備完了

写真に写ってるのは読み札周りだけですが、取り札は全部広げます。

<遊び方>

改めて説明しなくてもカルタですが、一応このカルタならではの方式を。


中央の読み札を1枚表に返して・・・


対応する取り札を早い者勝ちで取る。
読み札の山がなくなったとき、取った取り札の枚数が多い人が勝ち。

※普通のカルタのように、読み役を決めて、その人が読み札を手に持って読んで貰ってもOK
イラストが見えない分、難度はちょっと上がります。

<感想😉>

「にほんごであそぼ」は毎朝娘と見ていて、このカルタのデザインとコンセプトがいいなあと思っていたら、同じものが商品化されて売っていたので思わず買ってしまいました。

既に家にはカルタが3組ほどあるのですが、このカルタは普通のカルタとは遊びが違うんですね。
百人一首と同じ遊び方なので、「上の句を聞いて下の句思い出して探して取る」というプロセスがあって、単純な反射神経勝負ではない遊びが楽しめます。

百人一首は古文短歌を題材にしてるので、遊ぶための「憶える」の苦労がちょっと大変ですが、このカルタは題材が「ことわざ」なので、比較的に言葉が易しく短いので子供向けに丁度良いです。
そして記憶力が衰えた大人にとっては、新たに憶える必要がない点も素晴らしいw

5歳の娘も毎日見てるテレビのカルタができるとあって大喜びでした。
覚えれるかどうかちょっと不安でしたが、2回ほど遊べばほぼ大丈夫なレベルに。
子供ってすごい。
それに、ことわざ自体の「言葉の力」みたいなものもあって、覚えるのも楽しいようです。

ちなみに、収録された諺を解説した小冊子も同封されていますが、自分は諺の意味は教えてませんし、その気も無いw
まあ聞かれたら教えるけど、勉強するときにゲームしてはいけないように、ゲームの時間に勉強しちゃー駄目ですからね。二兎を追う者は一兎をも得ず!

おしゃれパーティー Maskenball der Käfer


・テントウムシが磁石でキスをする協力ゲーム
・必要スペース:大きいテーブル
2002年ドイツ年間キッズゲーム大賞受賞作品

これは2016年にリメイクされた新版です。元の旧版との比較は最後に。

<内容物と準備>

ゲームボード


60センチ四方はあるかな。結構大きい。
花の中央にルーレットがあります。

アリ


7匹のアリ。ドイツのアリって黄色いの?
お菓子のメンコみたいなタイルは飾りで、ルール的には無意味なもの。
全員、まとめてボードの脇に置いておきます。

ペグ


長さ1センチほどのペグがたくさん。小さい。
一応、予備が各色2本ずつ入っていますので、無くしても安心。

テントウムシ


 背中に5箇所、穴が空いてますので、ここに先程のペグを刺します。


テントウムシ1匹につき、1色ずつ刺します。
刺したら、ペグの色に応じて、ボードの花びらに置きます。

<遊び方>

概略

ルーレットを回してテントウムシを選び、他のテントウムシのいる花びらに乗せます。
キスしたら背中のペグを交換し、背中のペグが全部違う色になったテントウムシはゴール。
8匹全部ゴールしたらプレイヤー全員の勝ち。
その前に7匹のアリが葉っぱに昇ったら全員の負け。


ルーレット

手番になったら、花の中央のルーレットを回します。
止まった花びらの所にいるテントウムシを、別の好きなテントウムシの花びらに乗せます。

キスした!


口のところが磁石になってて、キス!


キスできたら、ペグを交換して続けて別のテントウムシのところへ行けます。
なお、同じ相手とは2回以上キスできません。

キスしない・・・


同極同士で反発するとクルッと回って手番は終了。
テントウムシの底面が僅かに球面状になっていて、上手くくるっと回るんですね。

5色揃った


背中が5色揃ったら(他の4匹とキスしたら)、ゴールのパーティー会場(タンポポの綿毛)へ移動。
ここに全員移動できたらプレイヤーの勝ち。
元いた花びらは空きになります。
ルーレットがそこを指したときは、好きなテントウムシを選らんで動かして良い。


ルーレットが葉っぱを指した

アリが動きます。

切り株が空いていれば切り株の上に乗る。


既に切り株にいれば、そのアリを葉っぱ(どこでも)に乗せる。
全部の葉っぱにアリが乗ったらプレイヤーの負け。
アリは7匹いるので都合14回目でプレイヤーの負けで終了ということですね。


<感想>

テーマの可愛らしさで娘のお気に入りになりました。

すごく単純。大人がやるとゲームにならない。
というのも、ゲームの成否を決める、誰と誰がキスをした(できた)という情報はテントウムシの背中を見れば一目瞭然で、つまり、最初の頃は運だけど、すぐに論理的にキスできる組み合わせが丸わかりになってしまう。
・・・というのが大人視点だが、子供(5歳半)の視点に立つと全く別。

テントウムシには「男の子」と「女の子」のグループがあるのは自然と理解できるが、背中のチップから情報を得る視点がないので、純粋に記憶だけで行く。
となると、自然とキスを拒否られる率も高くなるのだが、このクルッと回って拒否されるのが面白いらしい。「あ~またフンってされたw」とニコニコしてるのである。
もちろん、キスできればそれはそれで楽しい。女の子って感じですね。

パーティーに行くとか、背中をおしゃれにするとか、女の子の喜ぶポイントを押さえてます。
地味に面倒臭い準備(背中にペグを刺す)のもニコニコしてやってます。
娘は虫が好きじゃないのでどうかなと思ったんですが、可愛らしいので問題ないようです。

協力ゲームかつ親の采配で危機感を自在にあおれるのも便利です。


<新旧比較>

リサイクルショップで千円で売られていたので、つい旧版を購入。
旧版はセレクタという会社から発売されたものです。
既にセレクタ社は子供向けゲームから撤退してます。
その後、同社の名作ゲームの権利をペガサス社が買って、現在の新版の発売に繋がるという流れですね。セレクタ社のゲームは入手が難しくなってくるので、今後、何がリメイクされるのか、密かに期待をしているところです。

さてオタク臭い話はそれくらいにして、新旧比較です。
なお、ルールは全く一緒で、純粋にデザインだけが違います。

外箱


左が旧版。サイズが大きいですが、厚みはこちらの方が薄いです。

ゲーム ボード


旧版は2つ折りとなっています。テントウムシのゴールはタンポポではなく葉っぱ。
アリの登場する場所も切り株ではなく、花となっています。


右の新版は4つ折り。
広げると全体の幅は同じですが、縦は新版の方が10センチほど大きいです。


その他アイテム


左が旧版。
テントウムシの目が違うし、口の磁石もより飛び出てます。
アリも形は同じですが、顔や手足の書き方が異なっています。
オマケの丸ボードはデザインも大きさも違う。
ペグは色も形も大きさも一緒。
これらのパーツは大きさが概ね同じなので、互いに交換して遊ぶこともできます。


旧版テントウムシのうち、1匹の裏面にはセレクタ社のロゴマークが書いてあります。
新版にはペガサス社のロゴは書かれてません。(もちろんセレクタ社のも書いてない)

<感想😏>

新版と比べての感想になりますが、旧版の方がアリがどんどん出てきて難しく感じました。
ルーレットがアリを指す確率が高いようです。
定規を使って測ってみても、僅かに、そのように描かれています。
どちらにしても5歳の娘とやる分には簡単なゲームですが。

2016年12月27日火曜日

スラムウィッチ Slamwich


・パンのカードを重ねていってサンドイッチができたら早取り
・必要スペース:コーヒーテーブル


缶入りの特別仕様版。他にビッグサイズもあります。
安くてコンパクトな普通の紙箱入りが良かったんですが、米国Amazonからの発送ができない感じなので、こちらを購入。
これはこれで可愛いので気に入ってますが、やはり開けると無駄スペースがw


<内容物と準備>

具材カード



11種類のサンドイッチの具が描かれたカード。どの具材も同じ枚数です。

ハムやトマトといったオーソドックスなものから、魚やグミなどまで。
左下の具材は何とケーキ!意味がわかりませんw

写真ではわかりづらいけど、ケーキ、魚、ケチャップ&マスタードの3種類は銀色の箔がしてあって、キラキラしてます。
多分、特別仕様版だからケーキとキラキラを入れたくて、そのキラキラを他に活かそうとした結果、袋ごと描かれたケチャップ&マスタードと、丸魚という事なのかと邪推。

泥棒カード



犬、猫、アリの3種類の泥棒カードが各1枚。


食いしん坊カード


3種類の食いしん坊カードが各数枚。

準備完了


全部のカードをよく混ぜて全員に配りきります。
受け取ったカードの束を伏せて自分の前に置いたら準備完了。

<遊び方>

手番のプレイヤーから時計回りに順番に、カードを表向きに出していきます。


カードは共通の山に重ねるように出します。


ホイ、ホイっと。
で、後述する条件を満たすとこのカードの山を全部貰えます。
貰ったカードを自分の山の下へ混ぜずに加えて、その人から再開。
手札を無くしたプレイヤーから脱落していって、最後に残った人の勝ち。

条件①泥棒カード


泥棒カードが出たら、素早く山の上に手を置いて「どろぼう!」と叫んで下さい。
山のカードを全部貰えます。
手で押さえても別の人に先に「どろぼう!」と叫ばれちゃった場合は、叫んだ方の人がカードを貰えるので注意。

条件②ダブル


連続して同じカードが出たら、一番早く山に手を置いた人が山の全てのカードを貰えます。
バシッと素早く押さえましょう。


条件③スラムウィッチ


同じカード1組の間に別のカード1枚が挟まった状態。
スラムウィッチのできあがりです。
これも気付いたらすぐに山の上に手を置いて下さい。
一番早く手を置いた人が山の全てのカードを貰えます。

2枚以上挟まってるのはスラムウィッチではありません。
また、判りやすいようにカードを横にずらして撮影していますが、実際には上に積み重ねていきますので、常に1枚前のカードを憶えて意識しながら遊ぶ必要があります。

条件④食いしん坊カード

ちょっとややこしい食いしん坊カード。


このカードを出した人は「食いしん坊」になります。
次の手番の人は、食いしん坊カードに描かれた枚数になるまで、同じ人が連続して1枚ずつカードを出していきます。
写真の「女の子」の場合は3枚まで出していくことになりますが、その3枚の中で、前述の条件(泥棒、ダブル、またはスラムウィッチ)が満たされなかった場合は、自動的に山のカードは全て食いしん坊プレイヤーのものになります。

ダブル成立の例

スラムウィッチ成立の例

逆に、3枚の中で条件を満たせば、通常通り早い者勝ちで山のカードを取り合うことになります。
(食いしん坊プレイヤーも早取り競争に参加します。)

注意点としては、具材が書かれたパンのカード以外にも、食いしん坊カード自身でもダブルやスラムウィッチが成立する点です。

食いしん坊カードでダブル成立

食いしん坊カードでスラムウィッチ成立

なお、食いしん坊カード同士でも数字が違えば別物とみなされますので、ダブルやスラムウィッチは成立しません。

スラムウィッチ不成立。そして新たな食いしん坊が発動。
そして、この場合は新しい食いしん坊カードを出した人が新たな食いしん坊プとなり、その次の人が既定枚数を出します。
上の写真で言うと、3の食いしん坊は効果を失い、替わりに2の食いしん坊が発動します。

ゲームの終わり

こうして、貰ったカードを自分の山の下へ混ぜずに加えて、その人から再びカードを出していきます。
手札を無くしたプレイヤーから脱落していって、最後に残った人の勝ち。
少し時間がかかるので、1人脱落したところでカード枚数の多い人が勝ち、とか、時間を区切ってカード枚数の多い順に勝ち、といった変形ルールも推奨されています。


<感想😐>

初めてなこともあり、食いしん坊カードは除外して遊んでみました。
(小さい子供と遊ぶときの変形ルール)
が、予想外なところで頓挫。

この手のゲームには、カードのめくり方に作法があります。
つまり、自分の山をめくるとき、カードの手前からめくると、自分だけ先に中身を見れてしまうので、公平を期すために、自分から見て向こう側からめくって、パラッと場に出すという。

手前からめくるのは目をつぶっても、めくる→ゆっくり手に持って山に置いていくから、ゲームに全然スピード感が出なくて、ちょっと注意したんですが、上手くできずにヘソ曲げられて終了という・・・
どんだけ不器用なんだよ。

テーマは気に入っていたようなので、タイミングを見てまた遊ぼうかと。

2016年12月26日月曜日

にんじん山のうさぎレース Lotti Karotti


・仕掛けが楽しい単純なすごろく。
・必要スペース:30センチ四方
♟2002推薦リスト


<内容物と準備>

にんじん山


プラスチック製のにんじん山。
テーブル中央に置きます。
左下の麓から山の傾斜に沿って一本道のルートが続き、ゴールはにんじんの上。


ウサギの駒


4色が各4匹。好きな色を選び、スタート地点である麓に置きます。


カード


1~3歩のカードと、にんじんを回すカードの4種類。
シャッフルして伏せて山にします。


準備完了



<遊び方>

黄色プレイヤーの勝ちの図

にんじん山のてっぺんに最初に到着したプレイヤーが勝ちです。
駒は4匹ありますが、とにかく1匹でもゴールさせれば勝ち。

手番のプレイヤーはカードを上から1枚めくり、自分の色のウサギのうち1匹を進めます。
進める歩数はカードにより1~3歩。


前に他のウサギがいれば跳び越えて進みます。【重要】
飛び越えたマスは数えませんので、1のカードでも2歩以上進めることがあります。



道中現れる穴に落ちたウサギはゲームから脱落。
上の写真の状態で1のカードが出るとウサギは落ちてしまいますので、このときは他の3匹のウサギを動かすのが良いでしょう。
穴は通過することはできます。
当然、他のウサギを飛び越すのとは違い、歩数はカウントします。

にんじんカード

にんじんカードが出たら山のにんじんを時計回りに回します。


すると、穴が現れて、運の悪いウサギはスポっと落ちてゲームから脱落。
※撮影用にたくさん回してますが、実際はカチッと音がする1回分だけ回します。

全部のマスが落とし穴になるのではなく、穴が空く可能性のあるマスと、安全なマスがありますので、よく観察して場所を憶えると有利になります。

最初に1匹でもゴールさせたプレイヤーの勝ち。


<感想😄>

スポっとウサギが落ちる様子が何だか楽しいです。ドリフ的。
駒を複数動かす双六というと「ネコとネズミの大レース」が有名ですが、あちらはスタートに留まっていたり進み方が遅いネズミは食べられてしまうので、全部のネズミをまんべんなく動かす必要があって、どう動かすか悩むところがあります。
一方、このゲームでは全然そんな場面はなく、基本的には1匹だけで進み、落ちたり穴があって進めなかったら次のウサギをスタートさせれば良いという程度のものです。
(盛大に誤解してました。後述の2018.8追記を参照)
裏返せば、小さい子から遊べるゲームと言うことです。さすがに4歳からと謳うだけのことはあります。
余談ですが「ネコとネズミの大レース」も対象年齢は4歳からとなっていますが、上記の理由から4歳が楽しむには少し厳しいゲームです。そちらは5~6歳以上と考えるのが妥当でしょう。

ウサギに話を戻すと、これは4人フル参加でないと、飛び越し飛び越されのレースやウサギボッシュートが発生しにくいので、娘と2人で遊ぶには少し寂しいですね。
(そんなこと無かったです。後述の2018.8追記を参照。)
多人数で笑いながら楽しみましょう。

(2018.4追記)
BGGのフォーラムでファンによるバリアントルールが提案されていました。
最初に自分のウサギを全部落とした人の勝ち、人参に着いたら負け。
ウサギを狙うワシが上空をグルグル回っているので穴に逃げる、という設定のようです。

(2018.8追記)
盛大に誤解していましたよ、このゲームの遊び方を。
これ、最初のスタート時、駒をどんどん出して遊ぶんですね。
1匹単騎で進んでも、2匹交互に進めても、条件次第では進むスピードは同じなんです。

大げさにドヤ顔して解説するようなものじゃないんですが、文章下手なので順を追って説明。
単純化して、カードが全部「1つ進む」しか無いとして、2人プレイで考えてみます。

1手目。先手の黄色が1マス目に着地。
2手目。後手のピンクが1マス目の黄色を飛び越え2マス目に着地。
3手目。黄色が2マス目のピンクを飛び越えて3マス目に着地。
これも間違ってはいませんが・・・

3手目は、スタートから新たにウサギを出しても、
1マス目の黄色、2マス目のピンクを飛び越えて3マス目に着地できます。
しかも自分の駒が2つ。穴に落ちるリスクが分散されます。
こっちの方がずっと良いと思いませんか?
4手目。3手目と同様、ピンクも新たに出した方が得。
8手目まで。同じ理屈の繰り返しで、こうなりますわな。

9手目。黄色の番。どれを動かしても最前列に行きます。
だったら、最後尾を動かしましょう。
自分の駒を多く前に進めた方が良い気がしませんか?

実際には、「穴の空くマス」「2~3マス進むカード」「途中で抜け出して飛び越えにくくさせて出し抜きたい」といった要因により、ずっと数珠つなぎにはなりませんが、基本的にはそういうことなんでしょうね。

いやー、面白かったです。ちゃんと理解して遊んだらw
長らく誤解をしておりました。それほど・・・と思ってましたが、売らずにとって置いて良かった。