ゲーム作家、ハインツ・マイスターさんの本を書きました。50歳手前にして人生初の同人誌。
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なぜ本にしたのか
何か形になる物が欲しかったというのと、コンセプト的に読みたい本だけど誰も作ってくれないので自給自足。
最初に決めたこと
どのゲームも記事の分量を同じにすること。
紹介本に良くある、目玉作を何ページも使って、そうでない作品は4分の1ページみたいな形は好きじゃなかった。「何ページも知ってる事書いてあるけど、ワイは『そうではない作品』の記事を読みたいんじゃ!」ってなるので。
なので一番最初に、ゲームは全て平等に2ページ見開きで紹介しようと決めました。
内容
このブログに書いたものをベースとして、最初は考察めいたことを色々追加で書こうとした。これは百町森の佐々木さんのランドルフ配信にかなり影響されてのことだけど、結局の所それは挫折した。自分にはそこまで深い洞察力や文章力は無かったのだ。残念。また、自分の中でしっくりこなかったのもある。
さて、どうしようと思って、ハインツ作品の思い出を振り返ってみると、手持ちのハインツゲームを遊んだ人は面白がってくれるが、遊ぶ前にはみんな知らなかったという経験が多かった。
なので、ルールの紹介を主軸にして、写真を沢山使って楽しさを感じられる、遊ぼうと思って貰える内容にしようと決めた。つまりは紹介本。
ゴールを「ハインツ・マイスターを分析する」という無謀かつ壮大なものから、「ハインツ作品を紹介する」という身近なところに設定したことは、1冊書き上げることに大いに貢献した。
方針転換したので、その時点で20作分ほど書き上げてたけど、捨てて一からやり直し。
ハインツ度
ファミコン神拳世代なので「あたた」的な物が欲しかった。最初は感覚でつけてたけど、だんだん自分でも何の基準で付けてるのか分からなくなってしまった。また、ハインツ度が低い=つまらない作品と思われちゃうのも嫌だったので、「ハインツさんらしさ」について、明文化した基準に従って三段階の評価を付けることにした。あいまいで気分や相性の影響が大きい「面白さ」を評価対象外にしたのはナイスだったと自画自賛。
編集
ここが一番しんどかった。文章に合う写真を撮影して、PCに取り込んで原稿に貼り付ける。すると文章が2ページに全く収まらない。だって、写真がない状態で1ページから1ページ半ほどの分量だったから。削ったり書き直したり。ルール説明が優先なので、感想的なものはガンガン削っていった。
wordで書いてたのだが、写真が多いので操作がかなり重たくなった。102ページを3つのファイルに分けて編集して、PDFに変換してから合体させた。
今見ると、直したい所も多々あるが、吐いたつばは飲めぬ。直すとしたらゲームをもっと追加したバージョンを書いたときだろう。今のところヤル気はないけど。
増える作品
ハインツ作品について書く→あれもほしい・遊びたい→増えるという現象が発生。
しんどくなってきたので、商業デビュー40周年である2024年中の完成を目標として、退路を断つ意味で本を書いてる旨のツイートをした。ついでにハインツケチャップをパロった表紙も作った。今のとほぼ同じデザインだが、そこに書かれている当時の収録タイトル数は35。書き始めの時点では32かそこらだったと思う。表紙作って約1年半後に完成して、45作品。
製本
ちゃんと業者に依頼して一冊だけ製本。届いた時は何ともいえない感動。本になってる!
サイズはA5。漫画の棚に入る大きさが良かったので。で、たまに目に入った時にパラパラめくって眺めるみたいな。
なので背表紙にタイトル書くのも譲れないポイントだった。紙厚から背幅計算してとか面倒くさいんだなと思った。
販売
SNSで「売ってくれ」って反応があったので、ゲムマ出展してる方にブツを見せて相談。
100冊イケるとの太鼓判だったけど、ビビって50冊刷ることにした。自分としては10冊売れれば上等でしょうと思ってたので…
そのまま売ると一冊2000円になりそうだったので、紹介してもらった安い印刷所に代えた。
少しは手元に残すべきということで、そのうち40冊をゲムマに委託で持って行ってもらったところ、完売。さすがに驚いた。手元のやつは期間を切って対面で欲しい人に売って、数冊残った分は通販にして最終的に全部売り切った。
お金の話をすると、一冊1000円で販売。委託のお礼やら印刷代やら諸々引くと、全部売れたらジュース一本分の赤字で済む。ま、遊びなのでね。
ちなみに最初は原価割れの500円とかで考えてたけど、流石に止められました。
オマケ
突然、しおりをオマケに付けることを思いついて、スティッキーの写真で透明プラしおりを作った。これも本と同様、自分が欲しかっただけ説。スティッキーを選んだのは代表作であるのと、映え。
ゲムマの後になるが、帯も作ることにした。表紙では何の本か分からなすぎるので、ゲムマのような特殊空間以外ではキツいのではないかという考えと、単純に作ってみようという好奇心で。帯は速攻捨てる派なので業者には頼まず、セブンイレブンのコピー機で印刷して、カッターで切っただけ。A3用紙1枚で帯3本取れた。
ちなみに帯のデザインはこんなの
オモテ面は、ハインツ・マイスターさんを知らない方でも知ってそうなものを集めた写真。
コピーについても、「ボードゲームには作者がいるよ」という所の目線で書いたもの。
「マイスター」のダジャレルビはまあ・・オッサンなので。
ウラ面は「ハインツ・マイスターさんなら知ってるよ」という方向けに、目次代わりの本に収録したタイトル名。
オマケ(特にしおり)を付けたことで、ビニール袋に入れる必要が出てきたのは誤算。
広報
ゲムマの広報はサイシュピールさんに乗っからせてもらった格好。
SNSは自分の普段のアカウントで、1日2~3回ポストするだけにした。今まで普通にポストしてたのに広告一辺倒になったら逆に見ないでしょ。回数増えるのも鬱陶しいだろうので、リプに反応したりするのも1回に含めた。
自身のポストとしては、本の中身の紹介。すなわち、取り上げた45本のゲームの写真付けたポストを9本ずつ5日に分けてぶら下げた。
自虐や卑下や苦労語りをめちゃくちゃしたくなったけど我慢我慢。普段の日常系ポストも封印。好きにポストできないので地味にストレスだった。アカウント分ける気持ち分かった。
販売後の反応
誰が買ったのか?ってくらいSNSで見かけない。しょーもない本だけど大人の態度でスルーしてくれてるのか…?
もちろん、温かい感想を投稿してくれる方もいます。ありがとうございます。
委託先のサイシュピールの方曰わく、「ハインツ・マイスター好きが半分、あと半分は「おつかい」。ボードゲームは遊ぶけど、ゲムマには行かない人、Twitterとかあんまりやらない人に頼まれて買ってるのではないか」とのこと。
増刷
最初の分で終わりにして良かったかなとも思ったけど、売れて手元にお金が戻ってきたのと、SNSの買いたかった報告やゲムマ委託先のサイシュピールさんの勧めもあって、増刷しちゃいました。
ゲムマは終わって鮮度は落ちきってるので、長期戦の構え。何年もかけて時々売れれば良いかなって感じ。
通販メインになるので、梱包品の費用と手間賃くらいはいただく感じに値段を再設定するつもり。儲かりゃしないけど、やめない理由にはなるかな。本作るまでで9割9分満足してて、売る方はあんまり興味ないので。
百町森さんという懇意にしているステキ玩具屋さんがあるのですが、通販含めてそちらで取り扱っていただけることになりました。とは言え、納品したのは少部数ですので、恒常的というよりは、それが相当な勢いではければ次もあるかもってところですが、ま、流石にそこまではね。いずれは面倒だけど直販なり何なりで売り切る努力はしないとかなという感じ。
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まさかの平積みで置いてくれました! |
推しのお店で取り扱っていただけたというのは、やっぱり嬉しいですね。売れる売れない関係なく。まあでも折角ご協力頂いたので、納品した分は売り切れてくれることを望みます。
恥ずかしい
編集者が必要でしたね。読書感想文をみんなの前で読むような恥ずかしさ。なので誰にも見せないまま製本。販売前には多少見せましたが、直して刷る時間的余裕が全くなかったので、いきなり世界に恥ずかしさの陳列罪ですよ(錯乱)。編集者がいれば、半分はそいつの読書感想文ということになるので、恥ずかしさは半減したはず。
委託で良かった。手元に残した分は対面販売になったわけですが、結構恥ずかしかったです。
まあでも色々面白い経験にはなりました。
今後
10冊売れれば上等と思ってた自分にとっては望外の大成功でした。むしろ若干引いてます。
まあこれは自分の本が良かったとは全く思ってなくて、全てはハインツ・マイスターさんが皆に愛されてるが故の結果ですね。素晴らしい。
自分的には満足したので次とか考えられないですが、この結果を見て、ボードゲーム作家ファンブックを著そうという方が出てくると嬉しいです。どじょうは2匹でも3匹でもいるぞ!たぶん。ハインツ・マイスター本も、もっと良いやつを誰かが出してくれたら最高です。
買ってくれた皆さん、ゲムマで委託を受けてくれた皆さん、ありがとうございました。