2018年6月29日金曜日

ダマ DAMA


チェッカーと呼ばれる伝統ゲームのフィリピン・バージョン。
自作も出来る伝統ゲームだし、きっちり細部までルールやら何やら書いてみます。
こちらの英語サイトを参考にしました。

<内容物と準備>

コマとチェス盤

白いマスが右手前に来るように向かい合って座ります。
で、手前3列の白いマスに各自12個のコマを敷き詰めたら準備完了。


チェス盤の代わりに、適当な紙へ次のような模様を描いても良いです。

線の交点と端点が、このダマで使用するチェス盤の白いマスに相当します。
この図を使う場合は、飛び出てる線が右手前になるように座ります。
後述しますが、コマの移動は斜め方向に行うので、チェス盤よりこちらの方が直感的に分かりやすいと思います。
コマも、ビールの王冠やペットボトルの蓋などで代用できます。

<遊び方>

手番では次のルールに従って自分のコマ(兵士または王様)を1つ選び、後述する「移動」もしくは「攻撃」のどちらかを実行します。
その後、相手の手番になり、交互に繰り返します。

(1)兵士

移動

兵士は1歩前進(斜め前)のみ可能。


なお、次の「攻撃」が可能な他のコマが盤上にある場合は、必ず攻撃を実行しなければならない。(攻撃義務)

攻撃

兵士の隣が敵コマで、かつ、その1つ向こうが空き地の場合、敵を飛び越えて進む。
攻撃は後方にも可能。


飛び越えられた敵コマはゲームから除外する。味方のコマは飛び越え不可。
ボードの外周にいるコマは飛び越えられない。

兵士が敵コマを飛び越えた後、同様の条件を満たす敵コマが続く限り、連続して敵を飛び越えなくてはならない。(義務)

3回連続攻撃の図

また、飛び越え経路が複数に分岐する場合、最も多くの敵コマを飛び越えるルートをとらなければならない。(同数のルートが複数ある場合に限り、プレイヤーが選択できる。)
黄色ルートは合計3個攻撃、途中で分岐する青いルートに進むと合計2個攻撃。
黄色ルートに進まなくてはならない。

なお、同じ敵コマを二度飛び越えることはできない。
間違い防止のため、ルートを確定してからコマの移動と除去を行うことが推奨されてる。

(2)王様

兵士からのアップグレード

手番開始時点で最も前方のマス(相手側の端)に進んでいる兵士は王様にアップグレードする。
(目印のため、コマをひっくり返す。あるいは、余っているコマを重ねて2段にする。)


移動方法

王様になると、ナナメ前方だけでなく、ナナメ後方にも移動できる。
しかも、空きマスの続く限り、任意のマスだけ動くことができる。
将棋で言う角将の動きですね。

王様の攻撃

基本的には兵士と同様。(最初の1つ目は、移動方向の線上の敵コマ)
異なるのは、敵コマを飛び越えた向こう側の空きマスが連続して複数ある場合は、着地点を選択できること。
ただし、連続攻撃できる着地点があれば必ずそれを選択しなければならず、また、より多数の敵コマを飛び越えるルートを選択しなければならない。
そうでなければ、任意の場所へ着地可能。

青ルートへも進めるように見えるが、最多攻撃回数となる黄色ルートのみが可能。
黄色ルート最後の着地地点は、緑の丸で示したマスから好きに選べる。

<ゲーム終了>

相手のコマを1つも動かせない状態にしたら勝ち。
もちろん、相手のコマを全部取っても勝ち。
コマが少ないと千日手になったりするので、そうなったら諦めてギブアップして下さい。
特殊な例として、王様3人対王様1人(両者兵士無し)の状況になったら、王様1人の側が12ターン逃げ切ると自動的に引き分けとなる。

<感想😄>

フィリピンで親しまれていると聞いて、現地に行った際に探してみました。
なお、フィリピン人の妻や家族の人達は知らなかったので、地域が限られているのでしょう。YouTUBEには現地の人の動画が何本か上がってます。
たぶん長考してテンポが損なわれると面白くないと思いますが、娘とサクサク打つ分には結構楽しいです。思わぬ拾いもの、といった感じです。
古典ゲームのため、自作しても権利侵害の心配はありません。
その辺の物で簡単に作れるので、試してみてはいかがでしょうか。

(フィリピンの現地スーパー「RCS」で購入)

2018年6月13日水曜日

Burg Kletterfrosch


カエルを上手く操作してボールを運ぶ。

<内容物と準備>

舞台


箱やボードでこのような舞台を組み立てます。


ボール


池にボールを置きます。色々あるけど、あんまり意味はないかな。

カエル


両脇にヒモが付いたカエル。
ヒモの先は、お城上部のクリップの穴を通っています。

扉タイル


閉まった扉のタイル。裏面はお城の住人。
舞台の窓枠にはめます。ただし、1枚は取り除く。

住人カード


よく混ぜて、庭に置きます。


準備完了

<遊び方>

基本ルール

住人カードを1枚めくって、扉を1枚めくります。
カードと違う住人だったら、空いている窓枠へ扉の面を表にして戻します。


カードと同じ住人だったら、同色のボールを取ってカエルに乗せ、住人のところまで運びます。砂時計による時間制限付き。


途中で落としたり、別の穴に入れてしまったり、先に砂時計が落ちきったら失敗。

成功!
成功したらカードを受け取り、ボールを池に戻します。
これを繰り返して、カードの山が無くなったらゲーム終了。
一番カードを集めた人の勝ち。

協力ルール

協力ルールは、記憶の部分は省略されます。
全部の扉タイルを住人の面を表にして全ての窓にはめます。
あとは同じ。ただし、2人チームで、左右のヒモを1人ずつ担当します。

1人用ルール

協力ルールと同じ。砂時計が落ちるまで、何枚獲得できるか記録更新を目指します。

<感想😐>

作者は違うが、同じhabaから出た「騎士たちの塔」の二次元バージョンと言ってよいのではないでしょうか。
騎士たちの塔が激ムズだったのに対して、こちらはかなり簡単。
お城のお邪魔穴はパッチタイルを当てて塞ぐことも出来るが、そうすると更に簡単に。

ゲームの方は、記憶ルールは面倒くさいので、娘と協力ゲームだけ遊んだが、簡単すぎて拍子抜け。7歳では遅すぎたようだ。
というわけで、記憶ゲーム部分で正解すれば失敗はほぼ無いため、アクションがメインのゲームのようでいて、実質は記憶ゲーム。

もうちょっとアクションの難しさ際どさを感じたかった。
どうせチームなら、舞台の裏から見ないで操作する係と、舞台の表から指示を出す係の2人羽織的な遊び方をしたら楽しいかも。

セカイモンで購入)

2018年6月12日火曜日

ファーミニ Farmini


子供用には珍しいタイル配置ゲーム。


<内容物と準備>

動物チップ


ブタ、ヤギ、ニワトリの3種類。
とりあえず箱に入れておきます。


箱が可愛いんですが、テーブルで遊ぶと中が見にくいので、適当にまとめてテーブルの上に直接置いても良いかな。

カード


正方形のカード。上のが全員共通のスタートカード。
左上がトウモロコシ、その他の円形は動物チップが乗る水飲み場です。

他のは混ぜてこんな感じで並べる。(最初の4枚は下の通りに決まってる)


<遊び方>

手番は時計回りに進行します。
自分の番になったら、4枚のカードの中から1枚選んで取り、自分の牧場につなげます。
で、山札から1枚補充して次の人の番。

動物カード



このカードを取ったら、動物チップを獲得して農場の水飲み場へ置きます。

オオカミカード



これが出た瞬間、全員の指定された動物(写真だとブタ)が無くなります。
ただし、柵の中にいるブタは無事です。

ゲームの終わりと得点計算

カードが尽きたらゲームが終わり、得点計算をします。


・柵で囲ったトウモロコシ・・・1点
 囲われてなければ0点です。
 ただし、柵の中に動物も一緒に入っていると0点(食べちゃうので)

・動物・・・1匹1点
 ただし、柵の中が1種類の動物だけなら1匹2点。

✔印のブタは、同じ柵の中がブタだけなので1匹2点。×印のトウモロコシは0点。
柵に囲われてない△の動物も1点になります。

<感想😉>

説明込みで15分くらいで終わるお手軽なタイル配置ゲーム。
囲ってから動物を取りたいところだけど、そうそう上手く行くわけもなく、見切り発車でオオカミが出ないことを祈って配置するドキドキが良い。
2人だとゆったり柵を囲えますが、人数が多いほどタイルも少なくなるので囲めないことが多くなります。
全部見えているので、割と手加減やアドバイスはしやすいかな。
子供向けのタイル配置ゲームってあまりないと思うんですが、ここにアレ置くと地形が完成しない・・・とかのタイル配置につきものの悩みはほぼ無し。大抵繋がります。
そういう意味では、感覚的にはタイル配置というより、オオカミが出る前にどこまで動物を取って囲むかという、チキンレースに似た感じのゲームでした。

ヨドバシで購入)